ハニエルといえば、月と関連した青白い光の天使・・・そんなふうに思っているのではないでしょうか。
私もそのように習いました。
しかし、大天使として記述のある文献を調べようとしても、聖書にはなく、手に入れ難いものばかりに載っているんです。
例えば
「聖なる天使の階級」
「ユダヤ魔術と迷信」
「実践カバラ」
「魔術師」etc.
一体どこで手に入れろというんでしょう?
仕方なく検索して調べてみても、どうやらユダヤの神秘思想、カバラ関連の本に載っていることが多いようです。
そんなわけで調べてみました。
- カバラではネツァクにあたり、勝利を意味する
- 溢れ出るエネルギーの源である
- 女性的なエネルギー
- 引きつける、吸い込む力
- 諸機能の中の情動的性質を表す
どうでしょう?
月っぽいなあと感じますか?
実は「天使についての神学的論説」によれば磨羯宮と金星の印の統治者と書かれています。
また、
ハニエルは古代カルデアのイシュタルのように、
金星の力を持ち、愛や感情を司る存在でありながら、
邪悪なものから守る“魔除け”としても用いられる存在とみなされてきました。
とも書かれているのです。
つまり・・・月っていうのは勘違いじゃ・・・?
そんなふうに感じてしまうのです。
はっきりと、
「ハニエルは「ネツァク(勝利・感情・美)」のセフィラ(図7)に対応しており、
惑星でいえば金星(ヴィーナス)と結びついています」
と書いてあります。
金星は、愛、官能、美、創造、感情、そして魅力を象徴する惑星。
これこそが、ハニエルが本来持つ波動ではないかと思うのです。
なぜ月の天使とされたのか?スピリチュアル界での混同
現代スピリチュアルでは、「女性性=月」というイメージが強く広がっています。
そのため、優しく穏やかな印象のあるハニエルも、「女性的だから月の天使」とされるようになったのかもしれません。
けれど、月の女神アルテミスは狩猟・冷静さ・処女性・独立性を象徴しており、
愛や感情を流すような柔らかさとは少し違います。
一方、金星の女神アフロディーテ(ヴィーナス)は、
愛すること、奔放さ、愛人や永遠の恋人・・・というような感じです。
ハニエルの本質は、アフロディーテと似ていると言いたかったんですが、あれ?なんか違いますね。
ここで登場するのが、原初の金星の女神です。
原初の金星の女神とは、イナンナ。
上でイシュタルと書いてますが、同じです。
戦いの女神でもあり、その後なぜかアフロディーテと(!)同一視されるのですが、この女神も金星に関連する女神です。
イナンナは魔術の母と言われるイシスと、ほぼ同じ神話を持っています。
もうね、同じって言ってしまう私。
弟のセトに殺されてしまったオシリスを一時的に甦らせたイシスは、一晩だけオシリスと交わり、子供をもうけます。
その名はホルス。フリーメーソンの左目の主です。
このイシスが寿命に関わる秘密の魔法を持っていたと言えると思うんですよね。だからこそ、オシリスも蘇らせますので。
その後、乳母としてみていた乳児を不死にしようとしているのを親に見つかって辞めさせられています。
これ、ローズマリーの赤ちゃん的な儀式じゃないかと思ってしまうの私だけ?
ちなみにこのエピソードにそっくりな日本の神と物語があります。
それは「邇邇芸(天皇の祖先)と木花咲耶姫」と「海幸彦と豊玉姫」です。
同じ神話のモチーフをアーキタイプとかいうのはこの際おいといて、私は実は同じですよと言いたいんですよね。
それに黒と言っても、本当の黒とそうじゃないけど誤解されている、でも敢えてそのままにしている側面があると思うんですよね。
長々と書きましたが、
魔術=金星=ハニエルって感じなんです
ーーが、
黒とか言ったら怒られるので、じゃあもう少しいい感じの象徴にしちゃいましょう、そうだ月はいかがでしょう?
となったのではないかと思うのです。
月は清浄なイメージがありますし、ミステリアスで、それでいて魔力があります。黒魔術というよりも、密かに息づいてきた白魔術・・・そんなイメージもあります。
ハニエル=月というのは、そういう背景なんじゃないかと思っています。
まあ、私の考え方はあんまり大衆向けではないので、よくわからない人の前ではしれっと「月ですよ」と言いますけどね。
そして科学の発見と同じく、考え方が覆ったらその時は訂正しますけどね。
ハニエルからのメッセージ
そんなハニエルから、あなたへのメッセージです。
愛することに、理由なんていらないのです。
感じたことは、あなたの真実。
喜びも、涙も、胸が震えるあの瞬間も――
それは、あなたが魂の光で生きている証。恐れずに、そのままのあなたでいてください。
私は、あなたの“感じる力”のすべてを祝福しています。― ハニエル
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